会話が続かない人へ|話題の選び方とNGな話題

トレーニング

話題選びが苦手な理由

「会話がつまらない」「なにを話せばいいのか分からない」。そんな思いを持ったことはありませんか?特に初対面やひさしぶりの人との会話など、一体何を話して良いのか、これでいいのかと迷いがちです。

話題選びが苦手な人の多くは、「相手に話してもらえるだろうかという不安」「会話が中断されたらどうしよう」「この話題、小さくてつまらないと思われたら…」など、さまざまなプレッシャーを感じています。誰でも、相手の反応を気にして結果的に話せなくなることはよくあります。

これはけっして突飛なことではなく、誰にでも起こりうる自然なことです。しかし、話題選びにもコツはあります。絵の上手な人がデッサンを覚えるように、会話が得意な人も、日頃からの小さな練習やことばを編む習慣が執着しています。

話題選びのコツを知ることで、話すことへの不安はぐっと減ります。それどころか、会話そのものが楽しみになっていくことだってあるのですよ。

 

話してOKな話題・NGな話題とは?

話題はこれだけあれば完璧!というセオリーガイドはないのですが、「何を話してよくて何がタブーか」のラインを知っておくと心強いです。

話してOKな話題

  • 天気
  • 最近はまってること
  • グルメ情報 / テレビ番組
  • 日常の中の笑えるプチエピソード
  • 美味しかった食べ物

NGな話題

  • 政治、宗教、センシティブな課題
  • 年収や個人情報に近い質問
  • 健康問題 / 外見に関するコメント
  • ある意味で説教的な話 (人生論、「こうあるべき」など)

「相手を不安にさせない」「感情を切らせない」という視点で選ぶことが大切です。

それは、会話が無理なく自然に続くための「カギをにぎる」ようなものといえます。「この話題、相手は喜んでくれるかな?」「不安にさせてしまわないかな」と意識しながら選ぶことで、会話が一方通行にならず、互いに気持ちよく続いていきます。

たとえば、相手に「なぜそれを話したの?」と思われそうな話題や、相手を不安にさせてしまうような話題は避けましょう。

無理に笑うような話や、相手を評価したり気を使わせたりする話は、お互いのペースをずらしてしまいます。

その点で、相手の精神的なスペースを貸りずに、お互いが笑顔で話していられるようなジャンルを選ぶことは、とても大切な視点となります。ただ笑わせようとするのではなく、共感できるジャンルを探すのがポイントです。

特に初対面やあまり関係が深くない相手の場合は、信頼関係を作っていく最初の大切なフェーズです。その不安を取り除けるような解像の持ち方を優先して考えると、話題選びはずっとスムーズになりますよ。

 

相手別:友人・同働・初対面で使える話題例

友人と

  • 最近のマイブーム
  • SNSで流行ってるもの
  • 遊んだ場所のスポット
  • 今後行ってみたい場所

同働と

  • 仕事のないよもので、上手に話題を遷移
    • 例:「この前の会議、何か想像と違うところありました?」
  • ランチのお店情報
  • 近近の会社周辺のカフェ情報

初対面の人と

  • 目の前のシチュエーションについて
    • 例:「ここのカフェ、食べたことあります?」
  • 居住地域に関わる情報 (市区範囲のもの)
  • 小さな関心ごと(ペットの話、天気、隠れたブームスポットなど)

 

会話が自然につながる話題の広げ方

会話を「平面的に続ける」だけでは、どこかで空気が切れてしまいます。大事なのは「相手が指をさした話題を捕まえて広げる」ことです。

例:

A「この前、久しぶりにスパに行ったんですよ」
B「へー!そのスパ、もしや駅前にあるところですか?」「わたし、あそこの店内のパンも大好きで」

相手が言った単語を、話題を広げるキーワードにすることは、会話を続ける上での最大のコツともいえます。それだけで、スムーズな会話が続くようになります。

たとえば、相手が何気なく口にした単語や情報の中に、自分が共感できるポイントや追加情報をのせる。そのようにするだけで、会話は一方通行でなく、お互いの情報をやりとりする趣欠なものに変わっていきます。

こういった「たまごを拾い、学んで変換する」というような思考は、ディスカッションのような会話を生むカギになります。

 

話題選びに迷わないための習慣

  • 日頃から「この話題は会話に使えそう」と思ったことは、どんなに小さなことでもメモしておく習慣を持ちましょう。たとえば、通勤中に見かけた看板や、SNSで目にしたちょっとしたネタでも構いません。
  • 会話が終わったあと、「今のやり取りで盛り上がったポイントはどこだったか」「逆に沈黙しそうになった原因は何だったか」など、簡単に振り返ってみると自分の傾向が見えてきます。
  • 日常のなかで人と共有できそうな笑いやエピソード、最近観たドラマや読んだ漫画・本など、話の種になるものを意識的に集めておくと、いざというとき安心です。
  • アイデア庫を作るのも効果的です。スマホのメモアプリ、つぶやきノート、スクラップ帳、メディアの保存機能などを活用し、自分専用の「話題ストックフォルダ」を持っておくと、話題に困ったときにとても役立ちます。

最初のうちは「わざとらしいかな」「仕込んでる感じがあるな」と感じるかもしれませんが、それでも続けていくことで自然と話題が脳内に蓄積されていきます。

結果として、リアルタイムで「これ言おう」「これ聞こう」と思いつける瞬発力が育っていき、会話がグッと楽になります。

 

まとめ

会話の話題選びは、もともとのセンスも多少は関係しますが、それ以上に日々の意識とトレーニングの積み重ねがモノを言います。どんな人でも、最初から面白い話題をスラスラ出せるわけではありません。話題をストックしておいたり、日常生活の中から「これ、今度使えるかも」と気づく感度を高めたりすることで、会話力は少しずつ伸びていきます。

また、「ここぞ」というときに話題をスッと出せるようになるには、ただ知識を持っているだけでは不十分です。相手の様子や空気感を読み取り、その場に適した話題を選び取る感覚が求められます。それには、経験と振り返りを繰り返して自分なりの“感覚”を養っていくことが重要です。

自分に合ったネタを見つけるためには、興味関心を広く持つことも大切です。趣味や日常のちょっとした出来事、最近読んだ記事や本、観たドラマや映画など、どんなことも立派な話題の種になります。

事前に備えておくことで、いざというとき焦らず話せる“引き出し”があるという安心感が、あなたの会話に自信を与えてくれますよ。

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