初対面の相手との会話って、ちょっと緊張しますよね。
「何を話せばいいのか分からない」「会話がすぐ終わってしまう」そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか。
でも、実は会話を弾ませるカギはとてもシンプル。
それは“共通点”を見つけることなんです。
この記事では、共通点を見つけるためのコツや、会話を広げる方法をご紹介します。
人との距離をグッと縮めたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
会話を続ける鍵は“共通点”
人は「自分と似ている人」に親しみや安心感を覚えます。
たとえば出身地や趣味、好きな食べ物が同じだと、自然と会話が盛り上がりますよね。
共通点があることで、相手との距離感が縮まりやすくなり、信頼関係の土台にもなります。
つまり、会話が続かないと感じたら、まずは共通点を探ることから始めてみるのがポイントです。
共通点が見つかる3つの探し方
1. オープンクエスチョンで引き出す
「最近ハマっていることってありますか?」「休日はどう過ごすことが多いですか?」
といった、Yes/Noで終わらない質問を投げかけると、相手の情報を自然に引き出せます。
こういった質問は、相手に自由に話してもらえる空気を作る効果もあります。
自分が話題を提供しなくても、相手が好きなテーマを語ってくれることで会話が弾みやすくなります。
また、返ってきた答えに共感したり、さらに質問を重ねたりすることで、自然なやりとりが生まれます。
2. 観察からヒントを得る
相手の持ち物、服装、話し方などから、好きなブランドや趣味を推測して話題を広げてみましょう。
「そのスマホケース、かわいいですね!どこで買ったんですか?」といった声かけも効果的です。
その他にも、アクセサリーやバッグ、ネイル、時計などもヒントになります。
「おしゃれですね」とひとこと添えるだけでも、相手は自分に関心を持ってくれていると感じ、心を開いてくれやすくなります。
外見に表れる情報は意外と多く、共通点の手がかりにもなりやすいのです。
3. 自分のことも適度に話す
共通点は「探す」だけでなく、「示す」ことも大切です。
「最近〇〇にハマってて…」といった自己開示をすることで、相手が共鳴してくれるきっかけになります。
自己開示の際は、無理にすごい話をする必要はありません。
たとえば「最近カフェ巡りが好きで、週末に行った○○カフェがすごく良かったんです」といった軽い話題でOKです。
相手が「実は私も!」と共感してくれることもありますし、そこから「どんなお店が好きですか?」といった質問にもつなげられます。
自分を少しずつ見せることで、相手も安心して話してくれるようになるでしょう。
「〇〇好き?」が生む安心感
話題に困ったときは、シンプルに「〇〇って好きですか?」と聞いてみましょう。
こういった質問は、堅苦しくならずにスッと会話に入れる魔法のフレーズです。
たとえば…
- 「音楽はどんなジャンル聴きますか?」
- 「旅行とか行かれます?」
- 「猫派ですか?犬派ですか?」
- 「スポーツ観戦とかされます?」
- 「最近見たドラマで面白かったのありますか?」
これらの質問は、Yes/Noで答えられるだけでなく、その後に続く話題にもつながりやすいのがポイント。
たとえば「音楽が好き」と答えた相手に、「ライブとか行ったりしますか?」と深掘りしたり、「旅行好き」と言われたら「最近どこか行かれました?」と広げることもできます。
また、「好きなもの」の話は、相手が自然と表情を柔らかくしやすくなります。
好きなことを話しているとき、人はリラックスしやすくなり、言葉も弾みやすくなるものです。
さらに、自分も「私もそれ好きなんです!」と共感を示せば、会話が一気に盛り上がるきっかけになります。
たとえ好みが違っても「へえ、そうなんですね。どんなところが好きなんですか?」と、興味を持って聞く姿勢を見せることで、印象はぐっと良くなります。
このように、「〇〇好き?」というシンプルな一言が、相手との距離を縮める強力なツールになるのです。
見つかった後はこう広げる!
共通点が見つかったら、そこを起点にして話題を深掘りしていきましょう。
最初の共通項をきっかけに、「似たような体験」「そこから派生する趣味や好み」「関連する出来事」へと会話をつなげることで、会話の幅は一気に広がります。
たとえば、共通の映画好きという話題が出たら…
- 「最近観た中で一番良かった作品ってあります?」
- 「好きな監督とかいますか?」
- 「映画館派?それとも家で観る派?」
- 「映画のサントラって聴いたりします?」
- 「学生時代、映画研究会とか興味ありました?」
映画に関する話題から、その人のライフスタイルや価値観、思い出話などにもつなげることができます。
「私はアクション映画が好きなんですけど、ハラハラする展開が日常にないからかも…」など、自分の背景を少し添えると、相手も「そういえば私も…」と話しやすくなります。
また、映画以外にも「同じ出身地」「同じ職業」「子育て」「ペット」など、どんな共通点であっても深掘りのヒントは豊富にあります。
たとえば出身地なら…
- 「地元の名物って今でも食べたくなります?」
- 「お祭りとか毎年行ってました?」
このように、共通点はただ話題の糸口にとどまらず、相手の価値観や経験に触れる入り口にもなります。
一つの共通点を丁寧に扱いながら、会話の枝を伸ばしていくことが、自然な盛り上がりにつながるのです。
話していく中で共通点は作れる
共通点は、最初からあるものだけではありません。
会話の中で少しずつ育てたり、経験を共有することで“あとから作る”ことも可能です。
この「共通点を一緒に作る」という発想は、人間関係を築くうえでとても大切な視点です。
たとえば、
- 一緒にランチをとる
- 共通のゲームを始めてみる
- 同じ目標に向かって取り組む
- 同じイベントに参加する
- 共通の友人や知り合いを通じて話すきっかけを作る
こうした“共有体験”が、新しい共通点を生み、関係性をより強固なものにしてくれます。
特に、日常の中で自然と生まれるちょっとした共同行動──例えば毎朝のあいさつや、ちょっとした雑談なども、積み重ねることで「なんとなく気が合うな」という感覚を育ててくれるのです。
また、会話の中で「自分もやってみようかな」といった提案をし合うのも、共通点を作るための良い方法です。
たとえば「その本面白そうですね。読んでみようかな」と言えば、次の会話で「読みました?」というやり取りが生まれ、自然な流れで共通の話題になります。
「共通点がない」と思っても、焦る必要はありません。
むしろ「これから一緒に共通点を作れるかもしれない」という前向きな視点で会話を楽しむことが大切です。
話していくうちに、きっと何かしらの接点は見えてきますし、それが相手との距離を縮める大きな一歩になります。
まとめ
初対面でも会話を楽しめる人は、特別な話術を持っているわけではありません。
相手の話に耳を傾けたり、自分の体験を少しだけシェアしたりしながら、共通点という小さな糸口を見つけるのが上手なだけなのです。
会話の中で見つけた“ちょっとした共通項”が、お互いの距離をぐっと縮める大きなきっかけになります。
たとえば「実はそのお店、私も気になってたんです」や「その映画、気になってたんですよ」といった小さなリアクションも立派な一歩です。
あなたも今日から、「何か共通点あるかな?」と視点を変えてみることで、グッと人との距離が近づくはずですよ。